偶像(sold)

偶像(紀元前1500-1000年 東メソポタミア) 材質: 片岩(?) 寸法: 高さ 7 幅 3cm 1対のハゲワシのような鳥の頭がついた偶像。胴体部分は縞模様と丸い形になっています。何の目的で作られたのか想像するのは難しいです。護符かもしれませんが、首の部分が折れており、意図的に破壊した可能性があるのは偶像により顕著な特徴とも言えます。 対になった鳥は、地域的に近いイランのルリスタンでも使われたモチーフなので、関連性があるのかもしれません。 

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偶像化粧容器(sold)

偶像化粧容器(紀元前2000年紀 メソポタミア) 材質: 片岩(?) 寸法: 高さ 6.4 幅 6cm 3つの繭状の壺が合わさった容器。それぞれに顔が表現され、両目は横に貫通しています。容器の中心上部に環が欠損した跡があるため、ぶら下げることもあったようです。液体を注ぐように傾けてみると、顔を構成する3つの窪みは3つの縦穴と呼応しているようにも感じられます。 こういった石製容器は資料に乏しく時代判定は難しいですが、おそらく紀元前2000年前後と思われます。 

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狼形把手(sold)

狼形把手(紀元前2-2世紀 エジプト/パルティア/ローマ) 材質: 骨、青銅 サイズ: 幅 11.5cm 狼の骨彫。動物の角の可能性もありそうです。固定するための2本のピンと、口元に青銅製の環が残っていることから短刀の把手と考えられます。 ローマ支配下のエジプト、パルティアで同様の骨製把手が見つかっています。状態の良い骨彫自体稀少ですが、狼の例はほとんどないと思われます。

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女性像頭部(sold)

婦人像頭部(紀元前3-1世紀 パルティア) 材質: 青銅(?) サイズ: 高さ 5.5 cm シリアで出土した婦人像。古代よりメソポタミアでは彫像の眼に石を象嵌することが一般的で、その芸術的手法はヘレニズム期にも引き継がれていました。西からのギリシア・ローマ様式が多く表現されるようになっても眼の象嵌はしばしば用いられ、東西の折衷様式が生まれました。 この婦人像は髪型・冠ともにギリシア的ですが、表情は東洋的です。表面の錆状況や変形具合から、火災に遭ったものではないかと思われます。左側の髪の毛に指のような物が2,3本残っているため、髪を搔き上げるアフロディーテ像かも知れません。 表情は異なりますが、石黒コレクション「古く美しきもの」にもパルティアの折衷様式の婦人像が掲載されています。

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刻紋飾板(sold)

刻紋飾板(紀元前8-7世紀 ウラルトゥ) 材質: 青銅 サイズ: 高さ 6 幅 5cm 線刻によって描かれた人物は頭から背中にかけて繋がった衣を纏っています。裏からの打刻によって突出した点の周囲には表から微細な点が加えられて星のような模様になっています。降ってくる星の1つを人物がつかんでいるようです。衣服に縫い付けられていた飾板と思われますが、祭祀用ベルトの一部の可能性もあります。

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鳥形針(sold)

鳥形針(紀元前8-7世紀 ウラルトゥ) 材質: 青銅 サイズ: 高さ 3.8 cm 衣服を留める飾りあるいは化粧品に使われたもの。針のように孔が空いており、紐などで衣服に固定していたのかも知れません。頭の部分には双頭の鳥が象られています。片方に鶏冠のようなものが付いているので雄鶏と雌鶏にも見えますが、類品を見る限り片方の鶏冠が欠損しているだけのようです。針の先端は5-10mmほど失われています。 

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釣鐘形印章C(sold)

釣鐘形印章C(紀元前8-7世紀 ウラルトゥ) 材質: 石 サイズ: 高さ 2.8 幅 1.4cm 祭壇に向かって杖と壺を持った人物と指先を上に向けた人物が跪いて礼拝する様子が描かれています。壺や器が周りにたくさん供えられています。底部のスタンプはグリフォンと月。文字のようなものも添えられています。動物や幻獣紋が多く見られる中、礼拝の様子が小さな道具などと共に描かれた珍しい図像。

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釣鐘形印章B(sold)

釣鐘形印章B(紀元前8-7世紀 ウラルトゥ) 材質: 石 サイズ: 高さ 2.7 直径 1.4cm 今回はメソポタミア編としてご紹介しておりますが、スキタイとの繋がりの鍵となるのがウラルトゥ。紀元前9世紀-前6世紀北メソポタミアからコーカサスに渡り栄えた国家で、アッシリアの最大抵抗勢力として対立していました。アッシリアとは文化や芸術的手法がよく似ており、有翼の神や翼を持つ合成獣(グリフォンなど)が用いられました。前6世紀初頭にスキタイにより滅ぼされますが、スキタイの墳墓からもウラルトゥ様式の金製品が出土しており、衰退する以前は活発な関係を築いていたことが明らかになっています。メソポタミアのアッシリアからスキタイへとグリフォンなどの動物意匠のバトンを渡す役割を担ったのがウラルトゥだったと言えるのではないでしょうか。 日本では博物館含めてほとんど紹介されることがないかと思いますが、今回はウラルトゥの小品を4点出品します。 赤い石に牛と2頭の合成獣(鳥グリフォン)が描かれています。ダチョウのような長い脚の鳥の頭には角(あるいは耳)が生え、顔は恐竜のようです。尾鰭のようなものがついた胴体は魚態の可能性が高いです。通常後ろを振り向いた動物は追われている様子として描かれています。底部分がスタンプになっているのが特徴で、牛の頭部と文字が描かれています。輪の部分に小さなひび割れがあります。

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釣鐘形印章(sold)

釣鐘形印章A(紀元前8世紀頃 アッシリア) 材質: 石 サイズ: 縦 2.9 横 2.6 高さ 2.4cm グリフォンのような合成獣の図像はメソポタミアで紀元前4000年頃から円筒印章に使われ始め、新アッシリア時代(紀元前10-7世紀)になると建築に使われるなど立体的表現へと発展していきました。 本品は玉座に座った王に獅子グリフォンがのしかかる様子が描かれています。幻獣を愛玩動物のように扱う王の力を表しているものと考えられます。同心円模様がついたシンプルな形状からの予想を大きく裏切る、迫力ある図像。加えて隙間なく構図が楕円形にうまく収められている点も高く評価できます。 

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眼の偶像(sold)

眼の偶像(紀元前3300-3000年 メソポタミア) 材質: 石 サイズ: 高さ 10 幅 7cm 大きめな釣鐘形の眼の偶像。異界を覗き込むような大きな眼が穿孔されています。北メソポタミアで出土したもので、銅石器時代(青銅器時代以前)の宗教面を捉えられる可能性がある唯一の遺物とされています。 眼の部分が3箇所に割れています。例によって曲がって接着されていたのを分解して再構成しました。割れ方も興味深いので、あえて目立つように修繕しようかとも思いましたが、昨日「幌を背負った馬」を修復したことによりスキルアップしたため、岩模様をリタッチしたい衝動を抑えられませんでした。 おぼろげな地質学の記憶をたどると、本品は材質は緑色片岩(green schist)と思われます。風化によって硬い鉱物の薄いレンズ(層)が露出し、袈裟のように見えます。 一般的に眼の偶像はアラバスターか雪花石膏製で、やはり眼の部分が破損しているものが多いのですが、本品のように十分に硬い岩石でもかなり派手に割れています。岩石の構造上割れやすい面と垂直な割れからも、意図的に壊されていることは確信に近いです。

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