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釣鐘形印章B(紀元前8-7世紀 ウラルトゥ)

材質: 石

サイズ: 高さ 2.7 直径 1.4cm

今回はメソポタミア編としてご紹介しておりますが、スキタイとの繋がりの鍵となるのがウラルトゥ。紀元前9世紀-前6世紀北メソポタミアからコーカサスに渡り栄えた国家で、アッシリアの最大抵抗勢力として対立していました。アッシリアとは文化や芸術的手法がよく似ており、有翼の神や翼を持つ合成獣(グリフォンなど)が用いられました。前6世紀初頭にスキタイにより滅ぼされますが、スキタイの墳墓からもウラルトゥ様式の金製品が出土しており、衰退する以前は活発な関係を築いていたことが明らかになっています。メソポタミアのアッシリアからスキタイへとグリフォンなどの動物意匠のバトンを渡す役割を担ったのがウラルトゥだったと言えるのではないでしょうか。

日本では博物館含めてほとんど紹介されることがないかと思いますが、今回はウラルトゥの小品を4点出品します。

赤い石に牛と2頭の合成獣(鳥グリフォン)が描かれています。ダチョウのような長い脚の鳥の頭には角(あるいは耳)が生え、顔は恐竜のようです。尾鰭のようなものがついた胴体は魚態の可能性が高いです。通常後ろを振り向いた動物は追われている様子として描かれています。底部分がスタンプになっているのが特徴で、牛の頭部と文字が描かれています。輪の部分に小さなひび割れがあります。