頭絡一式(紀元前5-4世紀 黒海北岸)

材質: 青銅

寸法: 高さ 9.5 幅 3cm(額装飾) 長さ 15.5cm(馬銜留具)

スキタイの移動手段、軍事力であった馬に装着されていた馬銜留具、額装飾、鼻装飾、バックル、小さな飾りの一式。寄せ集めでなく、一頭の馬が装着していたオリジナルの組み合わせです。茶色い鉄錆が残っているのは腐食して土に還った鉄製の金具の跡。特に豹形の馬銜留具(一対)は迫力のある作で、単品でもなかなか手に入るものではありません。額に付けられていた装飾(中央上)は4つの鳥グリフォンとギリシア様式のパルメットが混在したスキタイ独自の意匠です。

バックルのようなものはどこに装着されていたのか不明ですが、エルミタージュ美術館の展示でも同様のバックルが一式に含まれていました。