十字装飾瓶(5-6世紀 ビザンツ)
材質: ガラス
サイズ: 高さ 9.4 幅 4.4cm
八角形の薄い型吹きガラス。半分ほど銀化しています。八角形自体珍しいですが、特筆すべきは底に正十字が象られている点。
八角形は正十字を内含する多角形として初期キリスト教建築や装飾品に用いられました。参考写真は同じく6世紀のビザンチン建築であるサン・ヴィターレ聖堂(現在はカトリック)。
底に十字が用いられていることを考えると、内容物を浄化する効果を期待した、あるいは聖水を入れていたのかも知れません。