偶像(紀元前3-前1世紀 シベリア)

材質: 青銅

寸法: 高さ 16.3 cm

初期鉄器時代シベリアのクライスク文化は、オビ川流域で紀元前4-後6世紀頃に栄えた狩猟文化。シャーマニズムが色濃く出た青銅製品は、多文化から隔絶された地域に発展した独自の呪術信仰を反映しています。

以前足から顔が生えている偶像をご紹介しましたが、胴体が二本の線で構成されているこのタイプも顔から足が生えていると分類することができるかも知れません。腕が途切れているのはおそらく鋳造の欠陥によるものと思われますが、それすら呪術的結果であると捉えられたのではと想像します。