把手付杯(紀元前3000年紀 地中海東岸)
材質: テラコッタ
寸法: 高さ 10 幅 11cm
地中海東岸からヨルダン川までの地域(現イスラエル)は、Holy Land(聖地)と呼ばれ、そこで出土した土器は宗教的・考古的価値もさることながら、形が美しいものがたくさんあります。私は初期青銅器時代のスリップウェアが好みです。おそらく日本で扱っている方は他にいらっしゃらないでしょう。
さて、こちらの器は飲み物に使われていた把手付杯。約5000年前のものとは思えないほど洗練されています。把手の近くに開けられた二つの穴(蓋を固定するため?)が特徴的で、上から見るとまるで口を大きく開けた魔人のように見えます。