ヘルマ形金具(1-3世紀ローマ)

材質: 青銅

寸法: 高さ 6.6 cm

ヘルマと呼ばれる柱は古代ギリシア初期、神々は道路の側面や交差点、土地の境界に石の山や石柱の形で道祖神のように崇拝されていました。やがてヘルメースとして崇拝を受けるようになり、顔や男性器(ヘルメースは初期ギリシアにおいて豊穣多産を司っていた)が付け加えられたという説があります。ローマ期にもヘルマは受けつがれ、調度品や欄干装飾などにも使われるようになりました。本品は櫃(チェスト)の留め金。頭上の輪が欠損しています。