翼残欠(1-3世紀 ローマ)

材質: 青銅

サイズ: 高さ 3.3 幅 5.6cm

シリアで出土したローマ期の翼。ヴィクトリア(ニーケー)の肩に埋め込まれて装着されていたものと考えられます。

羽根の表現が4種類ほどに使い分けられています。外側の羽根が一定方向なのに対し、内側の羽の方向が乱れていることから、女神が風を受けている様子を表現に加えたことが見受けられます。風切羽の先端が少し欠けていますが、優れた観察眼によって命を吹き込まれた作。両面ともに表情があるので、台座は裏表で飾れるように制作しました。