印章指輪(1-3世紀 ローマ)
材質: 銀, 碧玉
サイズ: 外寸 1.7 x 2.1 cm 内寸1.15 x 1.65 cm
赤いジャスパー(碧玉)の印章がはめ込まれた銀の指輪。ラテン語でKACIOVB(カキオウブ)という文字が刻まれています。おそらく人物名。
ジャスパーは瑪瑙の一種で不純物が高いものを指します。特に赤いジャスパーはローマ・ビザンツの印章によく使われました。燃えるような赤が太陽の象徴として好まれたのかも知れません。また金との相性もよく、ローマといえば赤と金というイメージも強いのではないでしょうか。
ローマ期の代表的な様式で、内側が楕円形で肩の部分が張り出しています。以前にもご紹介した通り、おそらく印章として使うために第一関節と第二関節の間に着用されたものです。少し歪みがあります。






