手残欠(1-2世紀 ローマ)
材質: 大理石
サイズ: 高さ 6 幅 13cm
鳥を掴んだ子供の手。
古代ローマでは現代にくらべて子供の死亡率はとても高く、乳幼児で30%、1-10歳で5%前後だったと言われています。我が子の死を悼み、生前の遊ぶ姿の彫像を石棺の上に作った例が残されています。
本品は子供が鳥を捕まえて遊ぶ様子で、下部の突起は石棺の蓋に嵌め込むようになっていたのではないかと思われます。鳥は片脚が彫刻されている他、羽毛の表現があります。
参考画像: アストラガロイ(動物の踝の骨)で遊ぶ子供の石棺彫像。







